研究速報――――――――――――――――――――――
SPELUNKER第二次深域調査隊結成及び調査報告
調査隊員:
蒼凰
計 1名
問題提起:
定説ではスペランカーは1周目から6周目まではそれぞれ形状は同じ
だが性質の微妙に異なるステージが現れるが、7周目からは6周目と 全く同じものが現れ、それが延々と続くとされている。そして解析の結
果、それは256周目まで続くとのことだ。しかしこれはあくまで
解析によるデータで、実際に256周まで潜って確認した者はいないと
思われる。
更に256周すると1周目に戻り、ループする事は当然のように推測されるが、こちらも推測であって証拠はない。
果たしてスペランカーは本当に256周まで6周目と同じで、 256周すると1周目に戻るのか?それとも256周すると 真のエンディングなんか迎えちゃったりするのか(=バグ)?
スペランカー最大から2番目の謎を確かめるべく今回、 SPELUNKER第二次深域調査隊を結成するに至った。
計画概要:
256周を超える深域に潜り、その一部始終をビデオテープに録画する。
本拠地:
大学近くにある友人宅(下宿先)
調査開始日:
1999.12/22
調査終了日:
1999.12/27
使用ビデオテープ:
120分テープを3倍モードで11本使用。
進行状況:
本調査自体は基本的に最初から最後まで隊員一人で行った(他に6周以上行ける人がいない)。
調査開始直前、ビデオデッキの老朽化による記録媒体の画質、音質の
著しい劣化が指摘されたが、本調査にとって致命的な程ではないものと判断し、そのまま調査を敢行した。
調査中、映像の乱れ・数分間のビデオテープの録画し忘れ・周回数カウントミス等のトラブルはあったものの、調査はおおよそ順調に進み、無事に調査終了となった。
調査報告:
256周すると確かに1周目に戻り、ループする事を確認。
しかしループ直前の256周目にて、1〜6周目のいずれとも一致しない未知の領域を発見。6〜255周目までは同一のパターンであるが、256周目に1〜6周目のどのパターンにも属さない
0周目なるパターンが存在する事を確認。
新技「奥義・垂直登り」を発見。
以上の件に対しさらなる調査隊の派遣を望む。
備考・隊員の洞窟探査技術向上:
本調査を通しての気の遠くなる程の反復練習により、 隊員の洞窟探査技術は飛躍的に向上した。以下に技術向上を示す
具体的な兆候を示す。
・洞窟内での迅速な行動が可能になった
例えば2面の連続綱渡りといった難所をノンストップでクリアする (確実性までは期待できないが)等ができるようになった。
高速ゴーストからの生還率もUP。
・「奥義・垂直登り」を会得
ジャンプ(上昇中だと思われる)してハシゴorツタにつかまる瞬間に
左右キーを離した状態でAボタンを押すと、ツタのところで垂直ジャンプするという奇妙な現象が起きる事を発見した(既に発見されているかもしれぬが)。
しかもその後ちゃんとツタにつかまるのだが、その瞬間に Aボタンを押すとまたまたその場で垂直ジャンプする事が出来る。
これを繰り返すと、ツタの上をものすごい勢いで連続ジャンプする事が出来るのである(ツタが続く限り)。
これを隊員は「奥義・垂直登り」と命名した。
ちなみに隊員の最高記録は15段。
メリット:
通常よりも速くツタを登れる。
これによりゴーストとの距離を劇的に離す事も可能。
デメリット:
失敗すると横にジャンプしちゃって即死の危険がある
・「奥義・百人死」を会得
残機数を数えていて、105人になったからそろそろ減らそう と思って大量死していたらどうやら機数を数え間違えていて
実は112人だった事が判明。<あぶねー
お蔭でレミングスを超える104人の大量死を実現。
定義:「連続で100人以上死ぬ」
・「奥義・大岩上直立現象」を会得
サーチ「スペランカー」でヒットしたHPの数々を見ていたら、 こんな技が載っていたので試した。めでたく成功した上に、
「岩石上でゴーストを倒す」という貴重な経験まで出来た。
ヒントは「2面右側のカギ前にある岩にツタからジャンプ」
・「奥義・スペランカーのタブーに挑戦するジャンプ」を会得
サーチ「スペランカー」でヒットしたHPの数々を見ていたら、 こんな技が載っていたのでまた試した。
ヒントは「1面の一番上のフロアの段差(リフトのない方)」
・「秘技・下り坂ジャンプ」を会得
「下り坂で前方に向かってジャンプすると死ぬ」という話は有名 だが、時々下り坂でジャンプしても死なないという現象が起きた。
その原因を調べるため何度か実験してみたところ、何と下り坂では 「地面にある1ドット単位の凹凸が主人公の生死に影響する(爆)」
という驚愕の事実が判明した。よってコツさえ掴めば下り坂で
ピョンピョン跳びながらも生還する事が出来るようになる。
忠告:よいこはマネしないでね!
・「奥義・非ランダムアイテム論」は会得ならず
これは「スペランカー講座」に載っているものだが、これは 会得とまではいかなかった。これを習得する為には
更なる集中的な訓練が必要であろう。
この成功率を80%まで上げた ポン吉氏に敬礼。
スペランカー学会論文誌 A J82-A
No.6 pp. 925 2000年 1月
925
|